* profile *
モザイク作家です。“モザイク会議” 会員。
博物館学芸員有資格。インテリア・コーディネーター有資格。
大学生の頃に図書館で見たアフリカの写真集で、さまざまな色彩とエキゾチシズム(異国情緒)に溢れるモロッコの写真の印象がとても強烈で、またアラベスク模様のモザイク装飾などイスラムの装飾美術の美しさにも強く惹かれていたので モロッコへ旅行することにしました。
飛行機でパリからカサブランカに着いて 空港から一歩外に出た時、アフリカの太陽光線の強烈さに「おお!来たぜアフリカ!」と感動し、次の日マラケシュへやって来て、当時バックパッカーだった私はハイシーズンにもかかわらずホテルは当然予約なし。いくつかのホテルに「C'est complet(満員だよ)」と断られた後にみつけたホテル。ジュラバ(モロッコ人男性の民族衣装---夜に見るとすごくエキゾチック!)を着たレセプショニストがアラビアンダンスミュージックをならして踊りながらチェック・インをしてくれたので、「おお!来たぜモロッコ!」と急にテンションが上がり旅の疲れはどこへやら、それから旅行中ず〜っと絶好調!でした。
マラケシュの町をレンタルバイク(YAMAHAのオフロードバイク でした!おまえもはるばる日本からやって来たのね!と愛おしかったです。次は絶対自分のバイクでアトラス山脈を越えるぞと心に誓ったもののその夢は未だ実現していません。)で走り回り、民営バスでアトラス山脈を越え、ジャマ・エル・フナ広場の屋台ではタジン、クスクス、ハリラ…とにかく食べまくり思い切り楽しかったです!
下の写真は、その初めてのモロッコ旅行の時、ホテルの同じ階に泊まっていて仲良くなったアガディールから来たモロッコ人家族の子供達と一緒に撮ったお気に入りの写真です.... ホテルのトイレとシャワーは共同なので順番待ち。シャワーが空くと彼女たちが知らせてくれ 、一緒にオレンジを食べ、一緒に洗濯物を干し、彼女たちが見せてくれた手の甲に描かれたヘナの絵 ... この写真を撮ったのは、前日の大晦日遊び過ぎて頭がガンガンしてた元旦でした .... 翌2日には元気にバスで7、8時間かけてワルザザートへ。別れの朝彼女たちがくれた一個のオレンジ、大事にワルザザートまで持って行きました。ワルザザートのホテルで食べたそのオレンジはとってもおいしくって…^^ 。私が着ているのはモロッコの女性の民族衣装です(私のお腹が膨れているのは太っているのではなく真冬で下にセーターを着ているからです☆)。写真を撮ってくれたのはジュラバを着たホテルのレセプショニスト。
モザイクはその初めてのモロッコ旅行の直後から作り始め、個展やグループ展をしたり、アート・クラフトフェスタに出品したりして販売、そして2006年11月末、モザイクとモロッコ雑貨の WEBSHOP をオープンしました。
そして 2014年4月には、私が作るモザイク作品をメインにした2店目の WEBSHOP " mosaic*blue citron " をオープンしました。こちらのお店でも大好きなモロッコ雑貨・チュニジア雑貨を販売しています。
モロッコではカフェやレストラン、ホテル、スークのお店、公園、神学校やモスク、そしてもちろんモロッコの人たちの家も、町中のいたるところ、人々の日常生活の中にどこにでもモザイクの装飾があり、しかもそれが多くの色を使った複雑なデザインのアラベスク模様だったりします。また窓のアイアンの装飾、ドアに描かれた手描きの模様などもみなひとつ残らず写真に撮りたくなるくらいデザインがかわいいのです。モロッコの人々の日々の生活のいたるところが色とりどりのモザイクアートに彩られ、美しいデザインで飾られているということ、とても素敵だと思います。
そんなモロッコの生活に憧れ、私もここ日本で日々の生活に彩りと輝きを添えることができるような素敵なモザイクのインテリア・雑貨を作りたいとがんばっています。どれも時間と手をかけて丁寧に作っていますので、自信を持ってお薦めできるものばかりです。
モザイクを初めた当初はどこかアラビアの雰囲気の漂うようなデザインのものを中心に作っていましたが、今はもっと作るモザイクの幅も広がり、キラキラした光がモザイクの中で煌めく作品、植物をモチーフにした作品などをメインに制作しています。毎年モザイク会議その他の展覧会にも作品を出品しています。